◯当検診では生後3~7か月くらいまでの乳児を対象に股関節脱臼の診断をしております。
同様の検診を行う病院の多くはレントゲンで股関節脱臼の検査をしておりますが、当院ではより精度の高い超音波診断装置(エコー)を併用して、股関節脱臼の検診をしています。(要予約)
◯乳幼児健診(乳幼児健康診査)は、赤ちゃんが健やかに育っているかどうかを確認するために、自治体ごとに行われる健診(一次健診)のことです。健診項目の1つに股関節脱臼の検査が含まれます。
一次健診で股関節脱臼や異常の可能性がある場合は、股関節の二次検診が推奨されます。当院では股関節の二次検診を受け入れています。
◯赤ちゃん健診後の股関節検診かかりつけ施設(股関節二次検診)
→ http://www.jpoa.org/7793/#40 (日本小児整形外科学会サイト)
◎乳児股関節検診(要予約)
◎乳児股関節検診について
股関節脱臼は、乳児健診実施などにより1970年代以前との比較では10分の1以下と激減してきました。
しかし、それでも歩行開始後に股関節脱臼と診断され、治療が遅れてしまい将来的に股関節症をおこす例が全国的にみられ問題となっております。
当院では、生後3〜7か月のお子様の股関節の状態をレントゲンよりも高い精度で確認できる超音波エコー装置で診断し、将来にわたって股関節症をおこさない取り組みをしております。
乳児股関節超音波検査は欧米では一般的で、日本では検査ができる施設は多くありませんが、当院では乳児股関節エコーセミナーの研修を修了した医師が担当します。
しかし、それでも歩行開始後に股関節脱臼と診断され、治療が遅れてしまい将来的に股関節症をおこす例が全国的にみられ問題となっております。
当院では、生後3〜7か月のお子様の股関節の状態をレントゲンよりも高い精度で確認できる超音波エコー装置で診断し、将来にわたって股関節症をおこさない取り組みをしております。
乳児股関節超音波検査は欧米では一般的で、日本では検査ができる施設は多くありませんが、当院では乳児股関節エコーセミナーの研修を修了した医師が担当します。
◎乳児股関節健診のながれ
【 一次健診 】
小郡市では小児科の先生方や地域の健診センターで生後4か月健診をおこない、股関節脱臼を検査しております。検査の方法は、以下の通りです。
①股関節開排制限
(股関節の開きが硬い)
②大腿皮膚溝またはそけい皮膚溝の非対称
(大腿部、そけい部のシワが左右対称ではない)
③家族歴(血縁者の股関節疾患がある)
④女児
⑤骨盤位分娩(帝王切開時の肢位を含む)
①→二次検診へ
②③④⑤のうち2つ以上ある→二次検診へ
【 二次検診 】〜当院〜
一次健診により、股関節の異常や股関節脱臼の危険性が高いと判断された場合、当院にご紹介いただいております。
(小郡市総合保健福祉センター「あすてらす」と連携しています)
当院では、股関節の詳しい診察や超音波検査をおこない正確な診断と治療に努めております。
◎乳児股関節脱臼とは?(発育性股関節形成不全)
◯発育性股関節形成不全
https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/congenital_hip_dislocation.html(日本整形外科学会サイト)
古くは独歩後に跛行することで発見されましたが、現在は乳児検診で開排制限(股の開きが悪いこと)や脱臼感があった場合、レントゲンや超音波(エコー)診断が行われることで早期発見が可能になっています。
もし成人後に脱臼がある場合は、下肢短縮のために著明な跛行があったり、股関節痛が生じたりします。
病態としては、周産期に緩みのある赤ちゃんの股関節が、下肢を伸ばした位置でオムツをするなどの間違った育児習慣によって外れていくことが多いと言われています。脱臼は生まれた後に発症するのだという議論から、最近は先天性ではなく発育性股関節形成不全と呼ばれるようになりました。
かつては出生数の2%前後の発生率があり、近年はその約1/10 に減少していますが、成人の二次性変形性股関節症を含めると現在でも代表的な股関節疾患といえます。
乳児診断では大腿のシワの非対称、開排制限があれば疑徴、骨頭の位置異常や脱臼感を触知すれば不確徴ということになります。疑徴や不確徴があれば、エコーやX線を用いた画像診断(確徴)を行います。
https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/congenital_hip_dislocation.html(日本整形外科学会サイト)
古くは独歩後に跛行することで発見されましたが、現在は乳児検診で開排制限(股の開きが悪いこと)や脱臼感があった場合、レントゲンや超音波(エコー)診断が行われることで早期発見が可能になっています。
もし成人後に脱臼がある場合は、下肢短縮のために著明な跛行があったり、股関節痛が生じたりします。
病態としては、周産期に緩みのある赤ちゃんの股関節が、下肢を伸ばした位置でオムツをするなどの間違った育児習慣によって外れていくことが多いと言われています。脱臼は生まれた後に発症するのだという議論から、最近は先天性ではなく発育性股関節形成不全と呼ばれるようになりました。
かつては出生数の2%前後の発生率があり、近年はその約1/10 に減少していますが、成人の二次性変形性股関節症を含めると現在でも代表的な股関節疾患といえます。
乳児診断では大腿のシワの非対称、開排制限があれば疑徴、骨頭の位置異常や脱臼感を触知すれば不確徴ということになります。疑徴や不確徴があれば、エコーやX線を用いた画像診断(確徴)を行います。